子供はよろこんだ顔が一番かわいい

新しい季刊誌の編集で、企画が通って絵本の取材をさせていただきました。なつかしい絵本やあたらしい絵本、どれもこれもがアイディアと魅力にあふれていて、たのしい取材となりました。

その中で、インタビューさせていただいたのが、『ぐりとぐら』の中川李枝子さん。もともと保母をしていらして、子どもを喜ばせるために絵本の朗読をはじめたという中川さんは、子どもの喜ぶ顔見たさに、楽しい絵本を作っていらっしゃるのだそうです。

保育の基本は、「子どもをよい方向に伸ばすために、どんな遊び方をしたらいいか考えること」という中川さんの考えに深く納得。はじまりはいつも、そんな基本的なことのはずなのです。それがどこをどうまちがって、おかしくなってしまうのか。

中川さんの絵本は、もちろん「ぐりとぐら」シリーズも大好きですが、小学生の頃、写生大会で馬をピンク色に塗って学校から注意を受けた問題児のひとりとして、読んで救われた気持ちになった「ももいろのきりん」が特に印象に残っています。

中川さんが目指しておられるように、ストーリーの凝った作品よりも、発想の自由さを楽しめる絵本が、私も子供の頃好きでした。そして今でも好きです。そんな自由な絵本を開くと、緊張でかたくなってしまった頭や心が、解きほぐされていくようで。

遊びの達人である子どもたちが、おもしろがるようなものは、きっと大人が見たっておもしろいにちがいないのですから。

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