Modern/Classic
セゾンアートプログラム・ギャラリー
期間:2001年1月9日~1月27日
東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山1F(当時)
「classic」という言葉は、「古典」と訳されることが多くて、古めかしいイメージで捉えられがち。一度classicになってしまうと、その作品の多くは、大きな美術館などでしか観ることしかできず、いつの間にか、祭りあげられてしまうかもしれない。
classicという言葉には、「古典」の他にも、時代を超えて伝えられるべき「最高級」という意味もあるそう。この展示では、そのまわりを取り囲む堅苦しい雰囲気や権威を取り払らってしまったため、逆に誰にも真似できない作品の個性や重みが、ストレートに伝わってくる。いやぁやっぱりすごい。
カンディンスキー、クレー、デュシャン、ミロなどの作品は、普通に今のギャラリーに飾られても、まったく古く感じず、新鮮なのに、やはり「クラシック」だと思える。
絵葉書や図版で観るのとは、全く違うので、言葉では伝えられない微妙な質感を、ぜひ確かめに行ってほしい展覧会。