SPACE ODYSSEY 宇宙の旅 水戸芸術館開館10周年記念事業
水戸芸術館現代美術ギャラリー
期間:2001年2月10日(土)~ 5月6日(日)
アーティストによる宇宙を表現した作品と、科学者がとらえた宇宙の姿を、同時に展示した作品展。
120億光年という遠くにまで広がる「宇宙」が相手であるために、アーティストが表現した作品よりも、科学者が写した写真の方がむしろ興味深く感じられる瞬間がある。宇宙なんていう代物を相手にすると、アートもさすがに大変だ。
ただ、だからこそ、科学者による宇宙の写真と抽象絵画が、「同じように見える」なんてことも起こるわけで。
トーマス・シャノンの作品は、空間に吊り下げられたいくつもの球体が、地球の磁場に添って、どの角度から見ても同じ色に揃って見えるというもの。この部屋にはいつまでもいたかった。こういう宇宙の現象自体を取り入れたアート作品は、実に印象的。
イームズ夫婦が製作した映像「パワー・オブ・テン」は、倍率をどんどん下げることで宇宙空間へ飛びだして行くというもの。人間の肌から地球の外へ、さらに銀河系の外へとカメラがひいていき(?)、再び今度は倍率を上げながら元の場所へ戻る。観ている側は、かなりのスピードで、普通に感じている視点、地球規模の視点、さらに銀河系規模での視点と旅をつづけるわけで、こういう旅を経てしまうと、元の場所に戻っても、その場所が同じ場所と感じられなくなる。
これらの作品のようになってしまうと、科学の作品なのか、アート作品なのか、もう判断しがたいし、しなくていいのかもしれない。もう一度ゆっくり観たいな。
